【もうあかんくなくなる】岸田奈美『もうあかんわ日記』

エッセイ

こんにちは、アマチュア読者です!

今回ご紹介するのは、岸田奈美『もうあかんわ日記』です。

著者はお母さんと弟、おばあちゃんと一緒に暮らしています。

著者を除く皆さんは、それぞれ病気や障害を抱えており、トラブルに事欠かない日常を送っています。

本書では、主に執筆業で家計を支えている著者が遭遇する「もうあかんわ」と思わず口に出してしまうような事件(?)に対して、ツッコミを入れまくり、ときに真剣に悩みながら問題に向きあう日常が、エッセイの形で綴られています。

「もしも自分が同じ状況に出くわしたらどうするのか?」「困難と思われる状況をできるだけ機嫌よく乗り切るにはどうすればいいのか」といったことを考えさせられます。

不安や不満、怒り、悲しみ、悩みといったネガティブな感情を自分ですべて抱え込むのではなく、「もうあかんわ」とまわりに伝えることで、もうあかんかったことが「あかんくなくなる」という考え方は卓見だと思いました。

そんな本書の魅力は、何といっても著者の文体にあります。

わたしが初めて著者の文章を目にしたのは、彼女が運営しているnoteのある記事でした。

読んでいて元気が出るような文体は、著者のパワフルな性格が存分に発揮されていました。

彼女は定期的にTwitterのスペースで雑談をしており、過去の音声も聞くことができるのですが、その話しぶりを耳にして「このエネルギーはすごい!」と驚きました。

本書はベストセラーとなり、著者はいまではテレビや各メディアに引っ張りだこで、本書の出版当時に輪をかけて「もうあかんわ」とつぶやいてしまうような忙しい日々を送っているのでしょうが、家族に対する愛情が彼女を突き動かしているのでしょう。

辛くて苦しくて、「心の安らぎが欲しい」「何とか前を向きたい」と思っている方は、本書を読むと元気がもらえるはずです。

ぜひ手に取って読んでみてください!

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