こんにちは、アマチュア読者です!
わたしは本を読むのが大好きで、オンライン英会話や世界中のネイティブスピーカーと交流できる言語学習アプリ「Hello Talk」を通じて、読んでおもしろかった本の話を世界中の人としています。
アメリカ、フィリピン、シリア、スウェーデン、インド、エジプト、イランなど地理的にも文化的にも日本と異なる地域で生活している人達と、本の話を通じて交流するのは刺激的です。
今回は、海外の人たちが「おもしろかった!」と語り、わたしも実際に読んでみておもしろかった本をご紹介します。
これからご紹介する本を読めば、国籍に関係なく、世界中の人々と会話を楽しめる素養が身につくと思います(随時更新予定)!
著者が執筆した言語で出版された順に、時系列でご紹介します。
源氏物語
11世紀はじめに書かれ、世界最古の長編恋愛小説とうたわれる『源氏物語』は、日本だけでなく海外でも多くの人々によって読み継がれています。
主人公でプレイボーイの光源氏が数々の女性と織りなす恋愛物語は、おもしろいことはもちろん、当時の日本が持っていた伝統的な文化を知る機会にもなります。
原文で読み通すのは大変ですが、多くの現代語訳が出版されているので楽しんで読むことができます。
全編の通読は時間がかかりますが、ダイジェスト版を読むだけでも紫式部の世界を味わえます。
瀬戸内寂聴や角田光代が手掛けた訳は読みやすいのでおすすめです。
アンデルセン童話
デンマークのオーデンセ生まれのアンデルセンが生み出した童話は、125ヶ国以上の言語に翻訳されています。
親指姫、裸の王様、人魚姫、赤い靴、みにくいアヒルの子など、世界中で読み継がれている名作は子どもだけでなく、大人も読む価値があります。
一つひとつの童話はコンパクトにまとまっているので、短い時間でいろいろな話を楽しむことができます。
アンデルセンはいくつかの童話集を刊行していますが、最初に出版された『子どものための童話集』は1835~1837年にかけて編まれています。
月と六ペンス
ポスト印象派のポール・ゴーギャンをモデルとした主人公ストリックランドが送る波乱万丈の人生が描かれます。
株式仲買人から芸術家を目指し、家族を捨てて旅立ち、行く先々で破天荒なふるまいをするストリックランドに備わる不思議な人間性は読者を魅了します。
道徳観にもとる生き様だと認識してもなお、自分のやりたいことを貫き通すストリックランドの人生に憧れる読者は少なくないでしょう。
本書を読んで、世間的には奇人変人とみなされるストリックランドの人物像を味わってみてください。
金原瑞人訳が読みやすくておすすめです。
星の王子さま
本書は聖書に次いで世界中の言語に翻訳された作品であり、その数は500を超えます。
主人公の星の王子さまが宇宙のさまざまな惑星を訪れ、特徴的な大人のふるまいを目にします。
主人公は多くを語りませんが、星の王子さまと一緒に旅をすることを通じ、読者は大人が忘れてしまっている大切なことに気づかされます。
子供向けに書かれた本ですが、大人こそ読むべき作品で、実際に読むと世界中で愛読されている理由を実感できます。
動物農場
農場で生活する動物たちが、平等で自由のある幸せな社会を自分たちでつくろうと立ち上がりますが、動物たちのあいだでその運動は変質していき、一部の動物がほとんどの利益を享受する社会が姿を現します。
本書はユートピアを目指して社会を変えようとした結果、全体主義という政治体制が生み出された現実社会を暗示する内容です。
読みやすい物語であるにとどまらず、歴史や政治に関心を持つきっかけにもなります。
著者の人間に対する深い洞察が、本書に登場する動物たちの描写に遺憾なく発揮されています。
1984
全体主義や大衆監視が社会の隅々まで浸透した世界を描いたディストピア小説です。
既存の権力に反旗を翻すことのないように言論の統制はもちろん、人々が使うことのできる語彙が少なくなっていく過程は、小説とはいえ衝撃的です。
社会を変えようと、勇気を出して立ち上がる主人公に対して、権威が一極集中した政府がとる制裁には、すくみあがるほどの恐怖を感じます。
現代のインターネット社会では、グローバル企業が運営するSNSに代表されるサービスにおいて、ユーザーがお互いを監視し合う側面があります。
本書がはじめて刊行されたのは1949年で、すでに70年以上が経過していますが、著者が当初考えていたスターリニズムやナチズムのような存在が違った形で世の中に誕生しているということを考えると、本書の価値が落ちることはこれからもないでしょう。
キャッチャー・イン・ザ・ライ
成績不良で退校処分を受けた主人公のホールデン少年が、社会の中で目にする大人の欺瞞や建前にうんざりし、まわりと折り合いがつかずに孤独を深めながらも、純粋な子供たちに救いを見出す様子が描かれています。
タイトルの「キャッチャー・イン・ザ・ライ」は本書のハイライトであり、ホールデンがどのような人間になりたいのかを表すキーワードです。
不器用で数々の問題を起こす一方で、弱い者に対する温かな眼差しから発せられるホールデンの言葉は、大人が忘れかけている大切なことを思い起こさせてくれます。
最近では村上春樹の翻訳で本書を楽しむことができます。
モモ
本書は1973年に出版されたファンタジー小説で、時間という概念について、あるいは社会の中で時間が人間によってどのように使われているのかがテーマになっています。
耳ざわりのよい言葉で人々から時間を奪う時間泥棒と、盗まれた時間を人々のために取り戻す不思議な女の子モモの話は、一見して効率化されて時間を確保できるようになった現代社会に潜む、乏しい時間感覚を鋭く描きます。
モモの「人の話を聞く力」も本書がもつ魅力のひとつです。
「理由はよくわからないけれど、なぜか忙しい」「時間の使い方がよくわからない」と感じている方には特におすすめです。
ノルウェイの森
1960年代後半の東京で、主人公ワタナベの目を通して人間の弱さや脆さ、偽善的なふるまいが描かれます。
本書が刊行されたのは1987年ですが、人の弱さ、特に心の不調に焦点を当てた作品として、現代においても十分リーダブルです。
わかりやすく映画化されやすい作品に慣れ親しんでいる方には、把握しづらい抽象性を持った作品ですが、読後感は何年経っても印象に残ります。
キッチン
両親と祖父母をなくし、天涯孤独の身となった主人公のみかげが、祖母の知人であった雄一の家に引き取られて生活する中で心が癒えていく過程と、その中で生まれる恋愛関係や人間模様が描かれています。
「自分が食べて美味しかったものを、あの人にも届けてあげよう」という純粋な気持ちが読者にも伝わり、心が温かくなります。
本書は英語に翻訳されており、日本・香港合同で映画化もされている名作です。
モリー先生との火曜日
著者が毎週火曜日に、ALSと診断された社会学の教授であるモリ―先生を尋ね、毎回の会話をまとめた伝記です。
生と死について語るモリー先生の言葉には、より良く生きるにはどうすればいいのか、人生とは何かを考えるヒントが盛りだくさんです。
1997年に出版されて以来、世界中で読まれているベストセラー作品です。
ハリー・ポッター
世界中で翻訳され、映画化もされたハリー・ポッターシリーズは、主人公のハリーが入学した魔法学校で繰り広げられる数々の事件を経験しながら成長していく物語で、そのストーリー展開は読者を本の中に引き込みます。
著者のデビュー作でありながら、70ヵ国以上で読まれ、史上最も売れたシリーズとなっています。
児童文学を超えて大人が読んでもおもしろいストーリーは、次の展開が気になってページをめくる手が止まらなくなります。
これからも世界中で読み継がれていくでしょう。
海外の人と話をする共通の話題として取り上げやすい作品です。
海辺のカフカ
主人公のカフカ少年が、不思議な世界を経験しながら成長していく長編小説です。
「難しい」「意味がわからない」という感想も散見されますが、抽象的でわからないところがあるにも関わらずストーリーに引き込まれ、気づけば読み終えてしまう魅力を持った作品です。
『オイディプス王』、『源氏物語』、『雨月物語』など様々な古典のシーンが取り入れられており、古典の名作に親しまれている方にとっては面白さが倍増するはずです。
1Q84
青豆と天吾の2人が、それぞれ現実世界と微妙に違った「1Q84年」の世界に入り込み、パラレルワールドで話が進んでいく長編小説です。
村上春樹本人が地下鉄サリン事件の被害者におこなったインタビューをまとめた『アンダーグラウンド』の影響を大きく受け、原理主義や神話化された固定観念への抵抗が本書の大きなテーマの1つになっています。
読書好きさんにおすすめの英語学習ツール
オンライン英会話「レアジョブ英会話」
英語を勉強して自分の世界を広げたいと考えている方には、オンライン英会話がおすすめです。
世の中には数多くのオンライン英会話が存在し、各社の比較情報がインターネット上に多く掲載されています。
とはいえ、数あるオンライン英会話の中からどれを選べばよいかわからない方も多いと思います。
わたしが利用しているのは「レアジョブ英会話」です。
「レアジョブ英会話」はフィリピン国籍の講師が多く、発音はアメリカ英語に近いので日本人には聞き取りやすいです。
フィリピンで東大にあたるフィリピン大学の卒業生が多く在籍しているため、教養豊かで読書を趣味にしている講師との時間はとても楽しいものです。
料金もオンライン英会話業界では非常に低く抑えられており、初心者の方や英語から長く離れてしまっている方には最初の一歩としておすすめです。
「レアジョブ英会話」についてはこちらの記事で詳しくご紹介しているので、参考にしてみてください。
言語学習アプリ「Hello Talk」
「世界中の読書好きな人と繋がりたい!」と考えている方には、言語学習アプリ「Hello Talk」がおすすめです。
TwitterやInstagramといったSNSと同じように自分で情報発信をすることが基本で、気になる人をフォローしたり、こちらからメッセージを送ることで交流することができます。
チャットを利用したコミュニケーションがメインですが、親しくなれば通話で会話することもできます。
さらに、Voice Roomという機能を使って複数の人と音声会話することも可能で、言語学習のモチベーションが高い方にはおすすめです。
しかもこの「Hello Talk」は、基本的に無料で利用できるので非常に魅力的です!
自分から積極的に投稿したり、相手を探してコミュニケーションをとる必要があるので、英語を本格的に勉強し始めたばかりの方には少しハードルが高いかもしれません。
わたしは上述の「レアジョブ英会話」と併用して、このアプリを使っています。
国を超えて、さまざまなバックグラウンドを持つ読書好きな人と交流することは、他には代えられないおもしろさがあっていつもワクワクします。
ぜひ試してみてください!
おわりに
今回は、オンライン英会話や言語学習アプリを通じて、世界中の人に教えてもらったおすすめ本をご紹介しました。
テクノロジーが発達した現代では、海外留学や海外赴任をしなくとも、やる気さえあれば世界中の人と交流することができます。
そのきっかけとして、ご紹介した名作を読むと会話をはじめやすくなります。
時の試練に耐えたさまざまな国の作品を読んで、自分の世界を広げましょう!
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