【史上最年少・女性初のドイツ首相の半生】カティ・マートン『メルケル 世界一の宰相』

伝記

こんにちは、アマチュア読者です!

今回ご紹介するのは、カティ・マートンメルケル 世界一の宰相です。

本書はドイツの首相に最年少、女性としては初めて就任し、16年という長きにわたってドイツの政治の中心で活躍したアンゲラ・メルケルの伝記です。

メルケルは牧師の娘として生まれ、自由を束縛された東ドイツで育ち、大学で物理学を学んで博士号を取得し、科学者の道を歩みました。

しかしベルリンの壁崩壊に衝撃を受け、1989年に35歳で政治の世界に飛び込みます。

男性中心の政界で屈辱的な経験をしつつも、メキメキと頭角を現し、東ドイツ出身者、科学者、女性というドイツの政治家としては異色の特性を持ちながら、メルケルは史上最年少の51歳でドイツの首相になりました。

首相に就任した後は、民主主義を守り抜き、ドイツをEUの中心となる存在に押し上げ、ユーロ危機や難民の受け入れ、極右政党やポピュリズムとの熾烈な駆け引き、そしてコロナ禍での迅速で懸命な判断と政策の実行など数々の重要な局面で輝きを放ちました。

メルケルはプライベートな部分をほとんど明かさず、庶民と変わらない生活を送っていること以外は霧に包まれていることで有名です。

日記もつけなければ、メールも使わず、文書で連絡するのは本当に必要なときだけで、しかもその文章はごく短い。

たとえ些細なことでも、メルケルのプライベートを暴露した友人や知人は、それだけで関係を断たれることがあったといいます。

本書は、16年の長きにわたってドイツの政治を動かし、世界から注目を集め続けてきたアンゲラ・メルケルの半生と人となりがわかりやすく描かれており、政治家としてだけでなく、一人の人間としての彼女の生き方を理解することができます。

政策だけではなく、どのような信念をもって政治に取り組んだのか。

きらびやかな言葉で大衆を扇動する演説を好まず、分析的で慎重なふるまいを徹底してきた彼女の姿勢が、16年ものあいだ支持され続けたのはなぜなのか。

謎に包まれたメルケルのプライベートを少しでも垣間見ることはできないのか。

本書を読むと、こういった疑問が解けると思います。

この機会にぜひ読んでみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました