こんにちは、アマチュア読者です!
みなさんは読書というと、こんなイメージを持っていないでしょうか?
なかなか一冊読み通せないんだよね…
読書は良いっていうのはわかってるんだけどね…
読書って何かハードル高いな…
あるいは、本を読むのが好きな人は、こんなことを考えたことはないでしょうか?
自分が読んでおもしろかった本を他の人に紹介したい!
この本の中のこのフレーズには感動した!誰か共感してくれる人はいないかな?
この本はすごい!誰かとこの感動を分かち合いたい!
そんな人たちにおすすめしたいのが読書会です。
読書会ってなに?
なんか難しそう…
読書家の人の集まりなんでしょ?自分はそんなに本を読むわけじゃないし関係ないや…
こういう風に思っている人にはぜひ読んでもらいたいです。
この記事では読書会について、いままで10種類以上の読書会に累計50回以上参加してきたアマチュア読者が解説します。
参加してよかった読書会、もう行きたくないと思った読書会など、実体験にもとづいてお話しますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
読書会とは?
読書会というのは、人が集まって、読んだ本について話し合うイベントのことです。
参加者は本が好きな人から、本を読むきっかけが欲しいと思っていた人、読書会というイベント自体に興味を持った人などバックグラウンドはさまざまです。
司会進行役は読書会が円滑にすすむように、参加者がおこなう本の紹介や会話に注意を払います。
読書会がおもしろいかどうかは、司会進行役にかかっていると言っても過言ではありません。
一般的には、主催者が司会進行役を務めます。
集まる場所はレンタルスペース、カフェ、公民館の会議室、図書館など多岐にわたります。
最近は新型コロナウイルスの影響もあって、オンライン開催も増えています。
読書会の形式
読書会には大きく分けて、2つの形式があります。
課題本型
話し合う本が事前に決まっているタイプです。
自分の好みに合った本や、興味がある分野の本が課題本になっている人にはおすすめです。
読書をしてみたいと思うけど、どんな本を読んだらいいかわからない人にもお勧めできます。
読書会で他の参加者と意見交換することで、次に読みたい本に出合えるかもしれません。
同じ本を読んでも、感想は人それぞれです。
わたしは課題本型の読書会に参加したときに、「こんな考え方もあるんだ!」、「そこにおもしろさを感じる人もいるのか!」と膝を打ちまくった記憶があります。
海外作品が課題本の場合、なかには同じタイトルでも出版社や翻訳者が異なる本を読んできて、その違いを披露してくれる強者もいます。
わたしはこれまで50回以上、さまざまな読書会に参加し、自分でも読書会を主催していますが、課題本型読書会で特におすすめの課題本はサン=テグジュペリ『星の王子さま』です。
内容がコンパクトで手に取りやすく、解釈も多様になり、時の試練に耐えて長いあいだ読み継がれている作品について参加者たちと話すことで、自分では考えもしなかった捉え方を知ることができます。
『星の王子さま』ではさまざまな星の住人が登場しますが、一人ひとりが胸に秘めている思いを巡って話が盛り上がった経験は今でも記憶に残っています。
その後の読書生活にも影響を与える経験になるので、「読書会の課題本は何にしようか」「どんな課題本の読書会に参加してみようかな」と考えている方は『星の王子さま』を候補の一つにしてみてはいかがでしょうか?
おすすめ本型
自分が読んでおもしろかった本を紹介しあう形式です。
課題本型とくらべて、おもしろさを伝えたいという気持ちが本の紹介に表れることが多いです。
紹介する本の冊数には指定がなく、好きな本を好きなように語ります。
普段から本を読む人や、読んでおもしろかった本がすぐに思い浮かぶ人にはお勧めできます。
昔に読んだ本を読み返した経験を話してくれる人や、たまたま本屋で手に取った本がおもしろくて紹介してくれる人など、紹介する本だけでなく、話の切り口も個性的なことがよくあります。
わたしはこのタイプの読書会によく参加しています。
読書が習慣になっている人や、本の紹介に熱が入っている人の話はおもしろいことが多いからです。
読書会を選ぶうえでの注意点
どちらのタイプの読書会もそれぞれおもしろさがあります。
全国でさまざまな読書会が開催されており、それぞれに特色があって楽しめます。
わたくしアマチュア読者も、参加した読書会を振り返ると楽しかった思い出ばかりです。
が、ひとつだけ、「この読書会には二度と参加しない」と誓った経験があります。
その読書会は、ネットワークビジネスに関係していました。
自己啓発セミナーや経済セミナーへの勧誘や、各種セミナーに関するアンケートはもちろん、読書会の合間にはセミナーの話が盛りだくさん。
参加者の中には主催者を崇拝している人もいました。
朝早くから開催された読書会だったのですが、残念ながら有意義な時間を過ごすことはできませんでした。
こういった読書会は、いくつか特徴があります。
以下の特徴すべてに当てはまる読書会には注意してください。
- 同じ本が何回も紹介されている(過去の様子を掲載しているサイトが多いので確認可能)
- 参加者の世代が限定されている
- 開催頻度が異常に多い(毎週3回以上)
なぜ何回も読書会に足を運ぶのか?
わたくしアマチュア読者は、これまで50回以上の読書会に足を運んできました。
これほど数多く参加してきたのには、いくつか理由があります。
読んだ本を紹介することで頭が整理される
読書をすると、手に汗握りながら本のストーリーを追ったり、著者との対話に没頭できます。
これは読書の醍醐味でしょう。
ただ、読みたい本が多いと、次から次へと本を読んでいくため、どうしても本を読みっぱなしにしてしまいがちです。
本の内容はもちろん、自分で感じたことや気づいたことをアウトプットする機会がないと、記憶に定着しづらいですよね。
読んだ感想を書くことが習慣化されていれば、わざわざ参加する必要はないかもしれません。
読書メーターやブクログといった読書アプリも充実しているので、感想を書くモチベーションを維持できる人もいるでしょう。
ただ、わたしは怠惰なので、本について話す場に行って、参加者同士で楽しく会話する方が性に合います。
人に会って、楽しく本の話をして、自分が紹介した本の内容も記憶に定着するので少なくとも一石三鳥です。
自分が知らないおもしろい本に出合える
みなさんはどうやって本を選んでいるでしょうか?
本屋さんや図書館に行ってぶらぶらしながら探したり、インターネットで検索して目についた本に興味が湧いたりと人それぞれかもしれません。
現代では活字離れが深刻だと言われていますが、本が好きな友達を持つ人はどんどん少なくなっているでしょう。
読書会に参加すると、本が好きな人や読書に興味を持っている人と話す機会が得られます。
そういう人からは、自分が知らなかった素晴らしい本の情報を教えてもらえます。
こういった機会は、おすすめ本型の読書会に多くみられます。
その1冊の本がきっかけで、芋づる式に読みたい本が増えていくかもしれません。
そのときはピンと来なかったけれど、時間が経って、ふとしたときに思い出して興味が湧くこともあります。
人と本の組み合わせで雰囲気が変わる
読書会は、どんな人が、どんな本を、どのように紹介するのかで雰囲気が大きく変わります。
特におすすめ本型の読書会では、本の紹介の仕方が多様で個性を感じます。
「このおもしろさをわかってもらいたい!」という熱い思いがこもった紹介をする人や、関連する本の内容も説明しながらわかりやすく説明してくれる人、説明が上手でなくとも手元の膨大なメモから気持ちが伝わってくる人など、話を聞いていて感じることがとても多いです。
さらにそういう紹介をどんな人が聞くかで、反応も大きく変わります。
紹介された本を読んだことがある人が聞けば、共感できるところが多くなって話が弾みます。
好奇心旺盛な人が聞けば、質問が増えて話が広がります。
同じ話が繰り返されることがないので、飽きることがありません。
おわりに
読書会は、普段見聞きすることの少ないテーマの話をすることで、自分の世界を広げることができる貴重な機会です。
休日や都合のつく時間を知的で有意義に過ごしてみませんか?
この記事を読んで、読書会に興味をもって参加する人が1人でも増えるとうれしいです。
最後に読書会についての本をご紹介します。江戸時代に読書会が催されていたという事実に焦点を当てた1冊で、『江戸の読書会』という本です。
読書会は最近はじまったイベントではなく、近代以前から開かれていました。
どんな読書会だったのか気になる方は手に取ってみてください。わたしはこの本がおもしろくて、ノートに大量の抜き書きをしました。たくさんの学びがある素晴らしい一冊です。
「アマチュア読者の楽しい読書会」を開催しています。
こちらもぜひご覧ください!
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